おうちダイレクトのプロフェッショナル売却

おうちダイレクトってぶっちゃけどうなの?利用上の注意点を解説

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おうちダイレクトのプロフェッショナル売却 おうちダイレクトのプロフェッショナル売却

不動産会社を通さずに、売主自身が不動産を売り出せる「おうちダイレクト」というサービスがあります。

仲介手数料が0円になるというメリットがありますが、利用には注意が必要です。

おうちダイレクトの利用に対する疑問

  • 「おうちダイレクトって、そもそもどんなサービスなの?」
  • 「おうちダイレクトでは、どうやって不動産を売却するの?」
  • 「おうちダイレクトを使うときは、何に注意すればいいの?」

そこでこの記事では、「おうちダイレクト」にフォーカスしてお伝えします。

この記事を読むことであなたは、おうちダイレクトがどのようなものかということや、利用上の注意点について知ることができます。

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おうちダイレクトとは

  • おうちダイレクトとは、はヤフー株式会社とSREホールディングス株式会社(旧ソニー不動産)が共同で運営している不動産売却サービス
  • SREホールディングスとは、旧ソニー不動産のことで、2019年6月にSREホールディングスへと社名変更

ソニー不動産は業界の風雲児のごとく革新的サービスを行ってきましたが、「おうちダイレクト」もその内の一つです。

おうちダイレクトは、簡単に言うと、不動産会社を通さずに売却し、売主の仲介手数料が無料にできるサービスになります。

不動産の価格査定もソニーが開発したシミュレーターで行われます。

発想としては素晴らしいのですが、おうちダイレクトにはデメリットも存在します。

おうちダイレクトはヤフー株式会社も共同運営しているため、物件広告を「Yahoo!不動産」にしか載せられないという点です。

近年の不動産売却は、インターネット広告の重要性がますます高まっています。

従来、不動産を購入する人は、不動産会社に出向き、店舗で物件を紹介してもらうというのが一般的な流れでした。

しかしながら、現在では、多くの買主がインターネットで物件を探し、気に入った物件があったら直接不動産会社に問い合わせるというスタイルが一般的です。

インターネット広告は、SUUMOやHOME’S、アットホームといった不動産ポータルサイトが主流です。

Googleで「港区 マンション」のように検索していると、SUUMOやHOME’S、アットホームの他、三井のリハウスや東急リバブル等の不動産会社のホームページが出てきます。

残念ながらYahoo!不動産は出てきません。

一方で、Yahoo!で検索すると、Yahoo!不動産のページが一番上に出てきます。

ただし、Yahoo!不動産の下は、SUUMOやHOME’S、アットホーム等のポータルサイトが上位で検索されます。

つまり、おうちダイレクトを使うと、Yahoo!ユーザーにはかろうじて物件を探してもらえる可能性は高いですが、Googleユーザーに探してもらえる可能性はほぼゼロです。

Yahoo!ユーザーでさえ、SUUMOやHOME’Sを利用する可能性が高いため、Yahoo!不動産で物件を探す人は多くはないと思われます。

おうちダイレクトは売却しにくい状況になっている

おうちダイレクトは、Yahoo!不動産にしか広告を載せられないことから、売却しにくい状況となっています。

近年は、インターネット広告の重要性がますます高まっている中、広告媒体を絞らざるを得ないというのは、致命的です。

おうちダイレクトが一番力のあるSUUMOと提携していれば、違った見方もできますが、Yahoo!不動産しか広告が載せられないのが、かなり残念ではあります。

SUUMOやHOME’Sへの広告料は、不動産会社が負担しています。

通常の売却では不動産会社に仲介手数料を支払うことになりますが、その代わりSUUMOやHOME’Sへ広告掲載できますので、全く無意味ではありません。

おうちダイレクトを利用する人は、広告媒体が制限されることを十分に理解しておきましょう。

以上、ここまでおうちダイレクトについて見てきました。

では、おうちダイレクトにはどのようなサービスがあるのでしょうか。

そこで次に、おうちダイレクトのサービスメニューについて解説いたします。

おうちダイレクトのサービスメニュー

おうちダイレクトのサービスメニューは、以下の2点です。

おうちダイレクトのサービスメニュー2つ

  • セルフ売却
  • プロフェッショナル売却

メニュー1.セルフ売却

おうちダイレクトのセルフ売却

おうちダイレクトのセルフ売却

セルフ売却とは、不動産会社を通さすに自分で売却できるサービス

売主が負担する仲介手数料は無料となり、おうちダイレクトの目玉のサービスとなっています。

セルフ売却は、ソニーが開発した高精度のシミュレーターで査定を行い、売り出し価格を自分で決定します。

Yahoo!不動産に載せる物件PR広告も自分で作り、広告掲載を行います。

その後、買い手が現れるのを待ちます。

物件を売りに出すところまでを全て自分で行うという点が、通常の売却とは異なります。

セルフ売却では、買主側にSRE不動産(旧ソニー不動産)がつきます。

SRE不動産は買主から仲介手数料を受領することで、収益を確保します。

見学の調整や案内、契約の手続きはSRE不動産で行ってくれますので、売主は特に専門的なことをする必要はありません。

少し手間はかかりますが、仲介手数料を削減できるという点ではメリットがあります。

メニュー2.プロフェッショナル売却

おうちダイレクトのプロフェッショナル売却

おうちダイレクトのプロフェッショナル売却

プロフェッショナル売却とは、通常の売却のこと

売主が複数の不動産会社に査定を依頼し、気に入った不動産会社に対して売却を依頼します。

そのため、売主に仲介手数料が発生します。

プロフェッショナル売却であれば、通常の売却ですので、不動産会社がSUUMOやHOME’S、アットホーム等のポータルサイトに広告を載せます

プロフェッショナル売却を利用できる不動産は、基本的には以下の不動産です。

プロフェッショナル売却を利用できる不動産

  • マンション
  • 戸建て
  • 土地
  • 一棟マンション・アパート

またプロフェッショナル売却は、対象となるエリアが限られています。

プロフェッショナル売却で依頼できるエリアは以下の通りです。

不動産別、プロフェッショナル売却で依頼できるエリア

  • マンション:東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、大阪府、兵庫県、京都府、奈良県、愛知県、北海道札幌市、福岡県福岡市
  • 土地/戸建て:東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、大阪府、兵庫県、京都府、奈良県、北海道札幌市、福岡県福岡市
  • 上記以外:東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、大阪府、兵庫県、京都府、奈良県、福岡県福岡市

プロフェッショナル売却は、特に他の不動産一括査定サイトと比較して大きなメリットがあるわけではありません。

プロフェッショナル売却を利用する場合には、他の不動産一括査定サービスとの違いも十分に比較検討した上で選択することをオススメします。

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※「机上査定」を選ぶと電話なしで、メールで概算査定額がわかります。

以上、ここまでおうちダイレクトのサービスメニューについて見てきました。

では、おうちダイレクトを利用する際は、何に注意すれば良いのでしょうか。

そこで次に、おうちダイレクトを利用するにあたっての注意点について解説いたします。

おうちダイレクトを利用するにあたっての注意点

おうちダイレクトの「セルフ売却」を利用するにあたっては、以下の3つが注意点となります。

「セルフ売却」利用の注意点3つ

  1. 売り出し価格の設定が難しい
  2. 売却までに時間がかかる
  3. 民法改正(2020年4月)からはリスクがある

注意点1.売り出し価格の設定が難しい

セルフ売却では、売り出し価格を自分で設定しなければなりません。

売り出し価格の設定が難しいので注意が必要です。

売り出し価格は、安過ぎれば損をしますし、高過ぎればなかなか売却できなくなります。

適正な売り出し価格を設定することはプロでもできるようになるまで時間がかかります。

不動産会社の場合、レインズと呼ばれる不動産会社しか見ることのできないサイトによって、実際に決まった成約価格を知ることができます。

一方で、一般の人は市場に出ている売り出し価格しか分からないため、本当の価格を知ることができない状態です。

本当の価格が分からない中、値段設定をするのは至難の業となります。

一般の人と不動産会社では、情報量に圧倒的な格差があるため、適正な売り出し価格の設定は難しいといえます。

注意点2.売却までに時間がかかる

おうちダイレクトでは、売却までに時間がかかります。

おうちダイレクトはセルフ売却の成約までの平均期間を122.5日と公表しています。

セルフ売却はマンションのみですので、122.5日というのはマンションの売却期間ということです。

一方で、公益財団法人東日本不動産流通機の「首都圏不動産流通市場の動向(2018年) 」によると、2018年のマンションの平均売却期間は78.8日です。

売却までの時間は、普通に売却するのよりも1.5倍程度時間がかかっていることになります。

時間がかかることは、やはり、Yahoo!不動産にしか広告を載せることができないため、買主に認知してもらうまでの時間を要するというのが理由です。

普通に売却するよりも時間がかかるので、急いで売りたい人は、普通に売却した方が良いでしょう。

注意点3.民法改正(2020年4月)からはリスクがある

セルフ売却を利用する人は、2020年4月から変わる民法改正に注意が必要です。

2020年4月からは、民法が大幅に変わり、瑕疵(かし)担保責任が廃止され、契約不適合責任という売主責任が新たに登場します。

契約不適合責任とは、目的物が種類、品質または数量に関して契約の内容に適合しないものを売却した場合、売主が負う損害賠償等の責任のこと

簡単に言うと、契約内容と異なるものを売却した場合、買主から修繕や代金減額を請求されるようになります。

今までは、買主からの修繕や代金減額の請求は認められていませんでしたが、今後は要求される可能性があり、2020年4月以降は売主責任が非常に重くなることが予定されています。

そのため、今後は売主に契約不適合責任が発生しないように、売主側の立場に立った不動産会社の役割がますます重要になってきます。

セルフ売却を利用してしまうと、売主の味方になってくれる不動産会社が存在しません。

セルフ売却では、不動産会社が買主から仲介手数料を受領するため、買主側の立場に立って仕事を行います。

売主は素人で、買主はプロと素人のタッグを組んでいる状態であるため、売主を守ってくれるプロが存在しないことになります。

民法改正後は、しばらくは市場も混乱することが予想されます。

買主の権利が新たに強化されることから、しっかりした契約を締結しないと、買主が何を言い出してくるか分かりません。

民法改正後は、法律の解釈が落ち着くまでは、しばらくセルフ売却は利用しない方が無難と思われます。

まとめ

以上、ここまで、おうちダイレクトがどのようなものかということや、利用上の注意点について見てきました。

おうちダイレクトは、仲介手数料を無料にできますが、仕組み上、デメリットも多いです。

もし、仲介手数料を無料にしたければ、最初から「仲介手数料無料」と謳っている不動産会社に依頼することをおススメします。

デメリットも十分に理解した上で、利用するようにしましょう。

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合同会社ラビッツ 石川貴裕

IT会社で勤務しながら、親族の会社で不動産仲介を経験。専門用語が多く初心者に優しくないサイトが多いと感じて不動産メディアを多数立ち上げる。

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