統計データから分かる!不動産の売却に要する期間は半年程度

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一般に、不動産売却の期間は3ヶ月といわれています。

この3ヶ月という期間は、売りに出してから売買契約が決まるまでの販売期間。販売期間が3ヶ月というのは、統計上にも表れています。

昔から3ヶ月といわれている噂は、嘘ではないということです。

不動産売却の期間についての疑問

  • 「不動産売却の期間ってどれくらいなの?」
  • 「不動産売却の期間が3ヶ月かかるのはなぜなの?」
  • 「3ヶ月よりも短くする方法や、3ヶ月経っても売れない場合の対処方法はあるの?」

そこでこの記事では、「不動産売却にかかる期間」にフォーカスしてお伝えします。

この記事を読むことであなたは、不動産売却にかかる期間が3ヶ月程度であることについて知ることができます。

ぜひ最後までご覧ください。

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不動産売却の平均期間は3ヵ月

不動産売却の平均期間は、統計上も3ヶ月です。

公益財団法人東日本不動産流通機構によると、首都圏におけるマンションと戸建て、土地の販売期間の平均日数については、以下のようになっています。

売却に要する平均日数

売却に要する平均日数

グラフは、マンションと戸建て、土地のそれぞれの過去10年間における販売期間の日数。

10年間の平均は、

  • マンションが「71.5日」
  • 戸建てが「88.9日」
  • 土地が「95.9日」

になります。

傾向としては、売却期間は土地が一番長く、マンションが一番短いです。

マンションは、比較的、駅前や人口の多いエリアなど購入需要の高いところに建っていることが多く、経年による劣化も戸建てよりも少ないので、土地や戸建てよりも短期間で売りやすくなっています。

また、良く誤解されるのですが、この販売期間は不動産の全体の売却期間のことではありません。

3ヶ月というのは、下図でいうと「販売活動の開始」から「売買契約の締結」までの時間を示しています。

売却の流れ

売却の流れ

不動産の売却では、売買契約と引渡を1ヶ月程度空けます。そのため、販売活動期間3ヶ月と引渡までの期間1ヶ月を加えると、少なくとも4ヶ月の時間が必要。

さらに、実際、販売活動を開始する前に、査定を取り、不動産会社との媒介契約を締結するなどの手順を踏みます。これが、順調に進んで1~2週間程度です。

よって、どんなに順調にいっても全体で4.5ヶ月程度はかかります。

査定の前に、自分で相場を調べたり、家の片づけをしたり等の準備期間を加えると、トータルで6ヶ月くらいかかっても不思議ではありません。

最初から最後まで、トータルの期間としては、順調に進んで半年程度と考えておけば良いでしょう。

以上、ここまで不動産売却の平均期間について見てきました。

では、なぜ不動産売却は3ヶ月かかるのでしょうか。

そこで次に、不動産売却が3ヶ月かかる理由について解説いたします。

不動産売却が3ヶ月かかる理由

不動産売却が3ヶ月かかる理由は、買主に周知されるまでに時間がかかるから。

近年の不動産取引では、買主はインターネットを使って物件を探索します。

膨大な数の物件の中から、2~3個を厳選して内覧の申込を行います。

内覧とは購入希望者が物件の中を実際に見る行為

仮に、真剣に購入を検討している人が物件を検索する場合、それなりに時間がかかります。

サラリーマンであれば、休日の土日に一生懸命探すはず。そうすると、1人の人に物件を見つけてもらえる可能性としては、1週間のうち、土日の2日程度になります。

そこで、買主が見つけない場合、チャンスはまた1週間後となります。

中古住宅を購入する人は、そう多くはいないため、物件を見つけてもらうまで簡単に1~2ヶ月程度の時間が過ぎてしまいます。

買主に見つけてもらうには、価格が適正であることが重要です。

買主は、SUUMOアットホーム等のポータルサイトで物件を検索しますが、絞込機能によって物件をバンバン弾いていきます。

ポータルサイト上の物件は、あまりにも多すぎるため、買主は全てを検討できません。

まずは価格の絞込機能で弾きますので、高い価格設定の物件は、ちらっとでも見てもらえない状況。

3ヶ月というのは、高過ぎない価格設定が前提となっていることを理解しておきましょう。

以上、ここまで不動産売却が3ヶ月かかる理由について見てきました。

では、3ヶ月よりも早く売却する方法はあるのでしょうか。

そこで次に、3ヶ月よりも早く売る方法について解説いたします。

不動産を3ヶ月よりも早く売る方法

3ヶ月よりも早く売る方法としては、以下の2点があります。

3ヶ月よりも早く売る方法2つ

  1. 一般媒介で売る
  2. 2~3月に売る

方法1.一般媒介契約で売る

早く売るには、一般媒介で売る方法が有効です。

媒介とは、不動産会社に依頼する仲介のこと

媒介契約には、「専属専任媒介契約」、「専任媒介契約」、「一般媒介契約」の3種類があります。

媒介契約内容

専属専任媒介契約他の不動産会社に重ねて依頼ができない。自己発見取引も不可。
専任媒介契約他の不動産会社に重ねて依頼ができない。自己発見取引は可能。
一般媒介契約他の不動産会社に重ねて依頼できる。自己発見取引も可能。

※自己発見取引とは自分で買主を見つけてくることです。

専属専任媒介契約と専任媒介契約は、1社の不動産会社にしか仲介を依頼できない契約になります。

それに対して、一般媒介契約は複数の不動産会社に同時に仲介を依頼できる契約

不動産会社が得る仲介手数料のことを媒介報酬と呼びます。

媒介報酬は、「成功報酬」であるというルールが決まっています。

媒介報酬は、以下の3つの要件を満たさないと、不動産会社に媒介報酬の請求権が発生しません

【媒介報酬請求権の3要件】

  1. 業者と依頼者との間で媒介契約が成立していること
  2. その契約に基づき業者が行う媒介行為が存在すること
  3. その媒介行為により売買契約等が有効に成立すること

3要件のうち、3つ目の「3.その媒介行為により売買契約等が有効に成立すること」という部分が成功報酬の要件と言うことです。

複数の不動産会社が同時に一般媒介で依頼を受けると、仲介手数料を得られるのは早い者勝ちということになります。

複数の不動産会社が仲介手数料を得るために、なんとか必死に頑張るため、結果として家が早く売れるようになるのです。

媒介契約については下記記事で詳しく解説しています。

方法2. 2~3月に売る

早く売るには、2~3月に売ることも有効。日本では4月に新入社員の入社や学生の入学等があり、また会社内の異動も集中するため、2~3月に不動産の売買が活発化します。

2~3月は取引件数が多くなり、売れるチャンスも増えるため、売却しやすいです。

例えば2月に売りに出せば、売買のトップシーズンにさしかかるため、1~2ヶ月間で売却できる可能性が高くなります。早く売却したければ、2~3月を狙って売るのがセオリーです。

一方で、8月は不動産の取引が停滞する月になります。

例えば、6月に売りに出すと、3ヶ月目で8月に差し掛かってしまうため、売れなくなり、9月になってようやく売れるようなことがあります。

8月に差し掛かるようなタイミングで売ってしまうと、売却に4~5ヶ月かかるような可能性が高くなります。

早く売るのであれば、2~3月に合わせて売るのが良いでしょう。

家を売るオススメな時期については下記記事でさらに詳しく解説しています。

以上、ここまで3ヶ月よりも早く売る方法について見てきました。

では、逆に3ヶ月以上経っても売れない場合はどうすれば良いのでしょうか。

そこで次に、3ヶ月以上経っても売れない場合の対処法について解説いたします。

3ヶ月以上経っても売れない場合の対処法

3ヶ月以上経っても売れない場合の対処法には、以下の2つ。

3ヶ月以上経っても売れない場合の対処法2つ

  1. 値引きする
  2. 不動産会社を変える

対処法1.値引きする

3ヶ月経って売れないようであれば、値引きするようにしてください。

売り出し価格は査定価格を参考にして決めることが多いです。

査定価格とは3ヶ月程度を目安として売却できる価格

査定価格を前提に売り出し価格を設定したのに、3ヶ月で売却できなかった場合は、その査定価格は高過ぎたということになります。

不動産の売却では、実は売却価格は査定価格よりも下がることの方が多いです。

理由としては、査定価格は不動産会社にとって営業的側面を持つ価格でもあるため、高く査定される傾向があります。

例えば、A社とB社に査定を依頼したとき、A社が4,000万円、B社が3,500万円と査定してきたら、誰でもA社に売却を依頼したくなります。

たとえB社の査定額がまともな価格だったとしても、見比べてしまうとA社の方に依頼したくなるのが普通。

そのため、査定価格は不動産会社が媒介契約を取りたいがために、高くなる傾向があります。

高い査定価格を鵜呑みにして売却を依頼してしまうと、次に生じるのはなかなか売却できないという事態です。

不動産会社にとってみると、一度契約を取ってしまえば、売主が諦めて値下げしてくれると売却できるチャンスがあります。

不動産会社にとっては、高めに査定を行っても、痛くもかゆくもないので、査定価格は高くなってしまうのです。

3ヶ月以上経っても売れない人は、まずは売れる価格に下げることが対策の第一歩となります。

対処法2.不動産会社を変える

3ヶ月以上経ったら、不動産会社を変えるというのも1つの対策。

専属専任媒介契約や専任媒介契約は、契約期間が最長でも3ヶ月になります。自動更新はできませんので、3ヶ月目は不動産会社を変えるチャンスです。

今までの販売活動状況を見て、一生懸命動いてくれていれば、変える必要はありません。

そのような不動産会社なら、あとちょっと値段を下げれば売却できます。

一方で、今までの販売活動状況を見て、全く熱心に動いてくれなかったような不動産会社なら、変える必要があります

ただし、変えるといっても、「適正価格で売る」ことが前提です。

適正価格でなければ、不動産会社を変えても売れることはありません。

売れない原因は、不動産会社ではなく、売り出し価格に原因があることが多いので、まずは価格を適正に変えてから、不動産会社を変えるかどうか検討してください。

適正な売出価格については下記記事で詳しく解説しています。

まとめ

以上、ここまで、不動産売却にかかる期間が3ヶ月程度であることについて見てきました。

不動産の販売期間は、統計上も3ヶ月です。

3ヶ月以上経っても売れない場合には、価格や不動産会社の見直しを行って、売却活動を改善するようにしましょう。

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合同会社ラビッツ 石川貴裕

IT会社で勤務しながら、親族の会社で不動産仲介を経験。専門用語が多く初心者に優しくないサイトが多いと感じて不動産メディアを多数立ち上げる。

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